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ちょっと気になる外食産業ニュースVol.8

2017/2/15

飲食店経営者様に役立つ外食産業ニュースのうち、FOOD SPACEが「ちょっと気になる」
ニュースをピックアップ&要約してお伝えします!

【スマホで「クラウド通訳」 店舗スタッフ、接客に利用】 ※出典:日本経済新聞 20170214

 関西電力の通信子会社ケイ・オプティコム(大阪市)はスマートフォン(スマホ)を活用したクラウド通訳サービスの有償試行を北海道で始めた。スマホ画面で対面しながらテレビ電話形式で話せる。東京五輪・パラリンピックでは訪日外国人の増加が予想される。飲食店や土産物店での外国人への接客に活用できそうだ。

 店舗に専用のスマホを貸し出し、店員が訪日外国人の接客中に利用する。スマホに専用アプリをインストールし、英語、中国語、韓国語から言語を選べば遠隔の通訳者にテレビ電話がつながる。外国人客の疑問や要望などに的確に答えられるため、購買や満足度の向上につながりやすいという。

 訪日観光客が多い札幌市の「パルコ札幌」で始め、その後、全国に広げる考え。翻訳サービスの対応時間帯は午前9時から午後9時まで。専用スマホ10台分の初期費用は1万円、端末レンタル費用を1台で月1000円に設定。テレビ電話の時間が月60分のプランは1台につき月額5000円、使い放題のプランは同1万2000円だ。ケイ・オプティコムの橘俊郎・取締役事業開発推進室長は「他社サービスに比べて割安」と説明する。

 通訳者は在宅で作業可能で、パソコンやスマホを使って仕事ができる仕組みを構築した。外国語で会話できる能力を持つが現在は仕事をしていない主婦などに活躍の機会を提供する「雇用機会の創出にもつながる」(橘室長)という。

 2016年の訪日外国人数は2400万人を超え過去最高を更新した。飲食店や交通機関、物産店などで外国語の接客が求められている。新サービスを活用すれば店舗スタッフの能力や退勤の状況によらず、常に質の高い接客が可能になる。

★ディレクター合野のつぶやき★

 飲食店経営者様にとって、外国人観光客が日本を訪れるいわゆるインバウンド観光客は、今後ますます期待の持てる領域になって来ますが、その反面、言葉の壁など、どのような受け入れ態勢をすれば良いかが悩みの種という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、金沢大学が実施した「食に関する外国人客と飲食店とのギャップ調査」というレポートを元に、どのような対応をすればよいかのヒントを探ってみましょう。

【レポート概要】
このレポートでは、金沢市において、飲食店(=受け入れ側)の意識と金沢市を訪れた外国人旅行者(=訪問者側)の意識・満足度とのギャップを特定する調査を行った。そして、特定されたギャップや両者の意見に基づき、飲食店や行政等に対する提言をまとめた。なお、本レポートでは、金沢市内の33軒と外国人旅行者192名に平行して対面形式でアンケート調査を実施した。
■訪日外国人のうちアジア系、特に中国や台湾からの観光客はツアー参加比率が高い一方、欧米からの観光客は個人旅行の比率が高く、主体的に情報を収集して訪問先を選定する傾向が強い
■回答者プロフィール
 (飲食店)和食72.7%、洋食・喫茶27.8%
 (外国人客)男性59.9%、女性38.5%  10代1.6%、20代38.0%、30代25.5%、40代6.8%、50代8.3%、60代8.9%

 ①「言葉の壁」に関する飲食店および外国人客の認識
  〈飲食店回答〉
   積極的に外国人客を呼び込もうとしているか はい:15.2% いいえ:84.6%
   「いいえ」を選んだ理由
    ・外国語に不安があるから57.6%
    ・雰囲気が悪くなる(日本人客への影響)9.1%
    ・コストアップの要因になるから12.1%
    ・その他21.2%
  〈外国人客回答〉
   「店員との意思疎通(言葉の壁)」の評価
    ・満足18.0%、やや満足30.9%、普通34.5%、やや不満12.2%、不満3.6%
  ⇒この結果から、飲食店側と外国人客との意識には大きなギャップが見られました。
   飲食店側は自ら「言葉の壁」を設けてしまっています。つまり、外国人客にとって言葉の壁はそれほど高くないという事が言えます。

 ②「メニュー状の外国語表記」に関する飲食店および外国人客の認識
  〈飲食店回答〉
   「メニュー上の外国語表記」への取り組み姿勢
    ・重視する36.4%、やや重視する15.2%、普通18.2%、あまり重視しない12.1%
  〈外国人客回答〉
   「メニューの外国語表記」の評価
    ・満足16.4%、やや満足22.9%、普通31.4%、やや不満17.1%、不満7.9%
  ⇒この結果から、多くの飲食店が重視しているにも関わらず、外国人客の満足度はそれほど高くない事が分かります。
   参考までに外国人客の意見を以下記載します。
   ・メニューはほとんど日本語だけなので不便
   ・英語の説明文はたいていあまり深く説明されていないので、料理名をローマ字表記だけでなく具体的な食材、料理方法などについてコンパクトな翻訳文が必要。
   ・日本語メニューのローマ字表記を進めて欲しい、素晴らしいメニューを見落としてしまうことがあって残念だ。
   ・日本語でたくさん書かれていると何が何だか分からないので、どこが1番読むべき個所なのか分かり易いデザインにすべき。

 ③料理の「外国人向けアレンジ」に関する飲食店の対応および外国人客の認識
  〈飲食店回答〉
   「外国人客に提供している料理は日本人客向けと同じものか」
    ・全く同じ84.8%、一部アレンジしている15.2%、大幅にアレンジしている0.0%
  〈外国人客回答〉
   「飲食店で提供される料理は日本人客と同じものがいいですか」
    ・全く同じもの84.6%、一部アレンジされたもの9.7%、大幅にアレンジ5.7%
  ⇒この結果から、宗教上されるべき食材やベジタリアン等への対応さえできれば、特段外国人客向けにアレンジした料理を提供する必要はないと言えます。

 いかがでしたでしょうか?
 今回の調査は金沢で実施されていますので、皆さまの営業地域に当てはまらない部分もあるかと思いますが、私達が考えているよりも、外国人客の皆さまはそれほど言葉の壁は意識していないですし、料理についても普段通りの物を希望している事が分かります。
 逆の立場になって考えれば当たり前かもしれませんが、私達も外国に旅行した場合は同じことを希望するのではないでしょうか?
 現時点では外国人客に対する受け入れ態勢について検討する必要が無いお客様もいらっしゃるかと思いますが、日本政府の政策や東京オリンピックの開催を考えた場合、いつかのタイミングで検討する必要が出て来ると思います。
 特に、メニュー表記については手を打つ必要がありますので、その際は是非私達FOOD SPACEまでご相談下さい!

※今回のレポートについての詳細を見たい方は、以下URLをご参考ください。
 http://www.dbj.jp/pdf/investigate/area/hokuriku/pdf_all/hokuriku_1303_03.pdf

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