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ちょっと気になる外食産業ニュースVol.6

2017/1/20

飲食店経営者様に役立つ外食産業ニュースのうち、FOOD SPACEが「ちょっと気になる」ニュースをピックアップ&要約してお伝えします!
少し前の記事になりますが、今回は年の瀬に話題になったあの記事について取り上げます。

【糸魚川延焼4万平方メートル 火元の料理店、鍋空だきか】 ※出典:日本経済新聞 20161223

 新潟県糸魚川市中心部の大火は発生から約30時間後の23日午後4時半に鎮火し、市は延焼が約150棟、約4万平方メートルに及んだとみられると明らかにした。
 県警は火元の中国料理店の男性経営者(72)による鍋の空だきが出火原因とみて店や周辺を実況見分した。
市は避難所などに相談窓口を設置し、被災者の生活再建に向けた支援を始めた。
 県警によると、経営者は「店で中華鍋に食材を入れてこんろに火を付けたまま自宅に戻った。大変申し訳ないことをした」と説明。店に戻ると鍋から火が上がっていたという。県警は鍋が空だきになった可能性があるとみている。
 市によると、新たに消防団員6人のけがが確認され、けが人は住民2人、消防団員9人の計11人になった。
 市消防本部は22日、被害は約7万5千平方メートルに及んだとみられるとしていたが、地図上で確認した結果、約4万平方メートルとみられることが判明。今後、現場で精査する。
 市は363世帯、744人に避難勧告を出しており、鎮火を受けて勧告を解除する方針。23日午後の時点で、市内3カ所に計40人以上が避難しており、市は保健師を配置し対応に当たった。

★ディレクター合野のつぶやき★

 私達飲食店経営に携わる者にとっては正に対岸の火事ではなく、改めて火災予防の重要性を認識させる事故でした。被災に遭われた方々には、慎んでお見舞い申し上げます。
 ちなみに、東京消防庁発表の火災件数は、近年は300件前後で推移しており、20年前の平成8年ごろは200件弱なので、約1.5倍も増加しています。
 増加傾向の背景としては、調理手法の多様化、厨房設備の高火力化の影響、店舗営業時間の長時間化等で昼夜を問わず厨房設備を使用するため、メンテナンスに時間を掛けられなくなってきていること、さらにアルバイト従業員への依存率が高まり、火の取り扱いに慣れた料理人が減ってきていることも理由として挙げられています。
 そして、飲食店における火災は、そのほとんどが厨房のガス機器を火元として発生しており、原因の多くは人的要因によるものです。
 原因の第一位はガス機器の使用を「放置する・忘れる」ことによって発生した火災が全体の52%を占めており、糸魚川の原因もこれでした。その他の原因としては、「接炎する」が14%、「過熱(熱くなり過ぎる)」が13%、「伝導過熱」が7%と続きます。
 繁忙時の厨房では鍋を火にかけながらほかの作業をすることなんて日常茶飯事ですし、それをうっかり忘れて、ふきこぼしてしまった経験を持つ方も多いことでしょう。しかしこの“うっかり”こそが火災の一番の原因になっていますので、厨房スタッフを集めて定期的に防火教育をおこなうなど、火の危険性を常に意識できるような仕組みづくりをしていくことが大切です。
 また、こうした人的要因のほかにも、清掃不足によって火災が発生することもあります。特に、排気ダクトは清掃を怠っていると、火災を起こした際に延焼を引き起こす大きな原因となります。排気ダクトから延焼すると建物全体に火が燃え広がるので、定期的に専門業者を呼んで清掃をおこなうこともご検討ください。
 いずれにしましても、飲食店経営における衛生管理や防火管理については、収益を上げるどころか多大な損失につながるファクターとなりますので、十分ご留意頂きたいと思います。

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